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twnovel

2011年01月15日 23:38

 去年の2月からツイッターを始めたのですが、そのうちに「ついのべ」なる140字小説形式があることを知り、たまに自分でもツイートしてました。
 
 ウェブ拍手を久し振りに頂いたので、何か短編でも掲載してみようかと思ったのですが、すぐには思いつかずーー
 というわけで代わりに過去にツイートした自作ついのべ、4つほど「追記」の後に載っけてみます。

 選りすぐった類いのものではないのですが、ゆるーい雰囲気を楽しんで頂ければ嬉しいです。 

* ハサミ

 死にたくなったらハサミを使おうと決めてるんだ。
 喉に刃先を向けて思い切り倒れ込むのさ。
 痛いことは確実なのに成功するかは不確実なところなんか、最高だね。いつ思い立ってもいいように僕の周りはハサミだらけだ。
 あれ、君はもう気付いたのかい。これが何の比喩なのか。


* 幾つだと思う?

「バナナは七本、リンゴは五個。じゃあイチジクは?」
「一個だろ?」
「残念、九個よ。今度はそっちが問題出す?」
「いいよ。じゃあナシは?」
「簡単よ。ゼロでしょ」
「ううん」
「え? じゃあ四個とか。それとも七個?」 彼女が考え込んでいる。答は二個って言ったら納得するかなあ。


* 石化

「世界は石化してるね」 彼女は嘆息した。
「溶解するよりましだよ」 僕は反論した。
「固まるのと溶けるのに違いあるの?」 彼女が首を傾げる。
「もちろんさ、石化は呪文で元に戻せるからね」 僕が断言すると、彼女は笑顔になった。
 こんな風にして僕は、本当に大事なことを訊ね忘れていくらしい。


* 理想の彼女

 理想の彼女に会って結婚を申し込んだ。
 二年後に双子の娘が生まれて美希と有希と名付けた。両手で娘たちと手をつないで歩いた。
 一眠りする間に時は経ち、もう美希と有希は母親より背が高い。
「ね、あたしの言った通りでしょ」 でも彼女の口癖は、二十年前と変わらない。


  * * * * * * *

 以上です。お読み頂きありがとうございました!



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