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大人の嘘・子供の嘘 (嘘と秘密 前編)

2009年04月13日 01:29

(以下は「如月の宝玉」本編読了した方を対象にしており、ネタバレと楽屋裏的描写を含んでいますのでご了承ください)
 蛇足説明の前編は、「大人の嘘・子供の嘘」です。

 
1) 楠ノ瀬麻紀の嘘
「早く来てよ、さっきから待ってるんだから」 (桜12)

 最初の嘘は、小悪魔少女(またの名を「真の学園最強」)、楠ノ瀬麻紀です。
 四月に食堂で徹と高宮とが一触即発の状況になった際、能天気な大声を上げた麻紀ちゃんの台詞がこれですが、徹たちを待っているというのはもちろん嘘でした。

 空手の全国大会準優勝者である高宮と、人ならざる相手とも戦う鳴神流門弟である徹を相手に、一声でその場の雰囲気を変えて見せます。
 周囲にも読者にも判る見え透いた嘘ではありますが、そんなことは百も承知の「学園最強」麻紀ちゃんです。そして作者は、嘘も方便――という言葉の力を噛みしめています。

 ちなみに彼女の嘘と言えば、「っていうのは嘘」と徹をからかうシーンも夏休み中に出てきます。


2) 葛原貞義の嘘
「ただの噂だ」 (向日葵0)

 葛原家の若き当主にして木蘭の兄である貞義が、宝玉の存在を尋ねられて言下に否定する言葉です。
 感じ悪い台詞です、はい。

 この状況は本来ならば、「宝玉の力は枯渇しかかっており、無闇に他家の為に使うわけにはいかぬ」、と言うべきところです。
 とはいえ、これをストレートに言うよりは嘘の方がいい場合もあるわけで、貞義の「大人」としての判断と言葉の選択は間違っていないと思います。

 この点では前述の麻紀ちゃんの台詞と一緒なのですが、あとはやっぱり態度(誠意)の問題でしょうか。
 少なくとも、口髭を弄りながら言うのはNGかと。


3) 荻原有為の嘘
「有理は都合が悪くなったって」 (向日葵12)
「有理も誘ってるって言ったのは、嘘だから」 (向日葵13)

 参宮学園一の美少女・荻原有為が、夏休みに徹と出掛けた際に告げる台詞です。
 鈍感な徹でも流石にそうだろうなあと途中で気付く、子供っぽい嘘とその告白です。こういった嘘をつく辺りが彼女の魅力だと思っていますが……そうですよね(もしかして作者だけでしょうか??)

 なお、彼女は本編でもう一つ子供っぽい嘘をつきます。
 「平気だって」という台詞ですが、有為教徒の方は、どのシーンか判るでしょうか。

 ところで余談ですが、有為を形容する言葉として登場する「学園一の美少女」という形容についての補足です。作者の拘りでいうと、学園一の美少女は有為ですが告白される回数は有理の方が多いのです。

 有為が姉に抱いている不満は、①自分より姉の方が何故か(当然?)人気があること、②自分とイニシャルが一緒(Y.O)であること、の二点です。
 ②は姉への不満としては筋違いであり、仮に文句があるなら親に言うべきだろうと突っ込んだ方、全くもって同感です。有為に指摘しておこうと思います。

 ……すみません。かなり脱線してしまいました。


 こう書き連ねていくと、「登場人物が嘘を言うのは自然なことは判ったけれども、ネタバレとは何とも大袈裟な」、という気分になってきますよね。
 というわけで当然の嘘・明白な嘘を前編で積み上げた後で、後編は怒涛のメインディッシュ、「物語の嘘・拘りの嘘」三連発です。  


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